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三日月さんぽ② 三日月陣屋表御門

  • mikazuki0790
  • 2021年1月19日
  • 読了時間: 1分

  三日月陣屋表御門は安永3年(1774)に建立されたことが古文書によって明らかにされている。この門は幕末まで存続したが、明治維新を迎えて各地の城郭・陣屋が廃止された際に、三日月陣屋の建築群も民間に払い下げられ、隣町の光照山西法寺(たつの市新宮町鍛冶屋)の山門として移築されたものと考えられている。その根拠は、旧鬼瓦に藩主森家の家紋である鶴丸紋が付いていたこと、北袖塀の北端に建物が続いていた痕跡が残り『旧三日月藩郭内之図』と合致すること、大型の門の規模からみて大手門に相当する表御門にふさわしいと判断されること、などにある。

 この門の文化的価値は、陣屋の遺構としての希少的価値、当初材・当初形式の維持による史料的価値、建築物としての質的価値、近代史の象徴としての歴史的価値などに集約できる。


 平成30年(2018)、もと建っていた位置に最も近い場所に移築復原された。



 今に残る絵図『旧三日月藩郭内之図』に描かれているように、陣屋から表御門にかけて、中の町・上の町・明星町・稲荷町・餌差町などの町や通りが縦横に走り、森藩一万五千石、300人の家士たちが屋敷をもっていたのである。

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