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mikazuki0790

三日月さんぽ⑯ 三日月の大椋

 樹高18.5m、根廻13.6m、幹囲9.9mもある推定約800年のムクノキが湯浅の久森家にあり、樹勢は衰えることなく「森の木」との愛称をもっている。これは県指定の天然記念物である。


 その根元には大きなこぶがあり、幹の中は空(うろ)になっており、昔からその中に白蛇がいるとの伝説が残っている。白蛇は科学的には突然変異によって生じた白化型のヘビのことで、体は全身が白色で眼が赤い。昔から白蛇は神の使いとして保護されることが多く、全国的には山口県岩国にいる白蛇が有名である。

 この家は紀州の湯浅から移り住んだそうで、木の前には紀州から分祠した「熊野権現」という小さい祠がある。ちなみに、地名の湯浅もここから付いたと伝わっている。


下本郷のムクノキ》

 また、この樹木より手前の湯浅口から橋を東へ渡ったすぐ右に、大きなムクノキがある。傍らには石の常夜燈があり、ここにも小さな社が祀られている。樹高は16.0m、周囲が4.5mで推定樹齢は約300年といわれる。根元から一本の大きなフジの蔓が上っており、周りが2.3mもある。これは町の天然記念物になっている。


 県指定木と同じように、この木もまた地元集落の人々により大切に保存されてきている。


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